本記事では、持ち運びのポケットWiFi・自宅据え置きのホームWi-Fiとしても活用できるWiMAXと固定回線の光回線を徹底比較して、あなたのライフスタイルや住環境に沿った最適な通信回線の選び方をご提案します。
小学生時代からインターネットの世界に魅了されて早20年、インターネット歴20年以上のIT系に勤務する筆者がWiMAXと光回線を徹底比較していきます。
WiMAXと光回線にはそれぞれメリットデメリットがあります。特に住環境や家族構成、インターネットの利用頻度によって最適なインターネット回線は異なります。
いずれのインターネット回線も自宅にWi-Fiを接続することで携帯電話料金の節約につながります。光回線を選ぶなら家族が利用している携帯電話会社の割引が適用される光回線を選ぶのが賢い選択です。
- 3人以上の家族で自宅にWi-Fiを引くなら光回線がおすすめ
- 共働き2人夫婦ならWiMAXホームルーターでも十分
- 一人暮らしで自宅にいる時間が短いなら外出時も使えるWiMAXポケットWiFiがおすすめ
- 光回線を選ぶなら携帯キャリアが提供するドコモ光、auひかり、ソフトバンク光などを選ぶことはマスト
WiMAXと光回線の違い
まず、WiMAX回線と光回線の違いを整理していきましょう。
■回線の違い
WiMAX回線は、auグループのUQコミュニケーションズが提供するUQWiMAXのWiMAX +5G回線やWiMAX 2+回線が利用できます。
GMOとくとくBBWiMAX、BIGLOBEWiMAX、Broad WiMAXなどプロバイダやUQ代理店でも申し込むことができますが、UQWiMAXと同じ通信速度の回線・同じ機種を販売しているので速度面に関してはどの会社で契約しても同じ速度・同じエリアをカバーしています。
代理店やWiMAXプロバイダによってキャンペーンやキャッシュバック特典が異なるので、実質月額料金を基準に契約するWiMAXプロバイダを決めるのが賢い選択です。
光回線は、NTT東日本・NTT西日本が提供するフレッツ光のシェアがもっとも大きく、その他にauが運営するauひかり、ソニーグループが運営するNURO光などの光回線が利用できます。
光回線として知名度が高いドコモ光、ソフトバンク光などはフレッツ光の光コラボ事業者として認定されています。フレッツ光と同じ通信回線をドコモ経由、ソフトバンク経由で契約可能です。携帯電話料金のスマホ割引が適用されるため、ドコモユーザーはドコモ光、auユーザーはauひかり、ソフトバンクユーザーはソフトバンク光で光回線を契約するのがおすすめです。
■通信方法の違い
WiMAX回線は、携帯電話会社同様に、近くの電波塔から電波を受信してインターネットに接続する仕組みです。電波塔の数が少なかったり、地域にWiMAXの利用者数が多いと通信速度の安定性が低くなる可能性があります。
光回線は、マンション・一戸建てに光回線ケーブルを張り巡らせる仕組みになっているので通信速度が安定しやすい上に高速インターネットが利用可能です。ただし、住宅構造や住宅に使用されている材質によっては特定の部屋だけWi-Fiに繋がりづらいなどのトラブルが起きる可能性があります。
WiMAX回線と光回線の違いを理解したところで早速、WiMAX回線と光回線を比較していきましょう!
WiMAXと光回線の特徴を比較
続いて、WiMAXと光回線の特徴を料金・速度・初期費用など一覧で比較しましょう!
光回線 | WiMAX | |
---|---|---|
月額料金 | 4,000円〜6,000円 | 3,000円〜4,500円 |
通信速度 | 下り最大1Gbps〜2Gbps | 下り最大440Mbps〜1.2Gbps |
ギガ数 | 無制限で使い放題 | 無制限で使い放題 ※3日間で10GB以上(15GB以上に緩和済み)使うと、 翌日の18時〜26時まで1Mbpsの速度制限あり |
開通期間 | 2週間〜1ヶ月前後 | 最短即日 |
事業者 | フレッツ光、auひかり、NURO光など | UQWiMAX、GMOとくとくBB、BIGLOBEWiMAX、So-netWiMAXなど |
WiMAXと光回線の特徴を一言でまとめるなら下記の通りです。
- 光回線……自宅Wi-Fiとして活用するなら日本で一番通信速度が早くインターネット回線。月額料金がWiMAXよりも高くなる
- WiMAX……工事不要で最短即日で自宅にホームWi-Fi設備が設置できる。電源コンセントに接続するだけでWiMAX +5GやWiMAX 2+の高速インターネット回線が無制限で利用可能
WiMAXと光回線の料金から順に詳しく解説していくので参考にしてください!
WiMAXと光回線の料金比較
続いて、WiMAXと光回線の料金を細かく比較していきましょう。
WiMAXと光の料金を比較する上で重要なポイントは、下記の3点です。
- 月々の通信費
- 初期費用
- その他費用(端末購入費用・工事費用)
それぞれ順に比較してください。
光回線 | WiMAX | |
---|---|---|
月額料金 | 4,000円〜6,000円 | 3,000円〜4,500円 |
ルーター費用 | 月額0円〜200円 | 月額0円 ※端末購入費用も無料 |
工事費用 | 15,000円 | 0円(工事不要) |
初期事務手数料 | 3,000円 | 3,000円 |
料金面のみを比較するとWiMAXに大きく軍配が上がる結果となります。光回線と比較すると通信速度が遅くなりますが、WiMAXは工事代不要で利用できる上にキャンペーン・キャッシュバック特典などを加味した実質月額料金が光回線よりも1,000円〜2,000円程度安くなります。
手軽に使い始めることができる点、契約時にかかる費用などを加味すると料金面のみではWiMAXの利便性が高いです。
WiMAXと光回線の速度比較
続いて、もっとも多くの人が気になる速度面に特化してWiMAXと光回線を比較していきましょう。
光回線 | WiMAX | |
---|---|---|
通信速度 | 下り最大1Gbps〜2Gbps | 下り最大440Mbps〜1.2Gbps |
通信エリア | 主に都心部、都市部、郊外に幅広く対応 | 主に都心部や都市部に対応 |
ギガ数 | 無制限で使い放題 | 無制限で使い放題 |
速度制限 | なし | 3日間で10GB以上使うと、 翌日の18時〜26時まで1Mbpsの速度制限あり |
通信速度、速度制限、通信エリアのみで比較すると圧倒的に光回線に軍配が上がる結果となります。通信速度をもっとも重視するなら光回線を選択するのが賢い選択です。
ただし、光回線方式で光ケーブルを引き込むことができないマンション・一戸建ては本来の光回線の速度が出ずに100Mbps前後の通信速度になってしまう可能性があります。
また、WiMAXの速度制限は1Mbpsとなっていますが、動画視聴やネット検索・SNSなどは全く問題なく利用できるので安心してください。
WiMAXと光回線の利便性を比較
最後にWiMAXと光回線の利便性を比較しましょう!
光回線 | WiMAX | |
---|---|---|
開通期間 | 2週間〜1ヶ月前後 | 最短即日 |
工事 | 原則必要 | 不要 |
外出時の利用 | 不可 | 可能 |
申込方法 | ネット、家電量販店、各社の携帯電話ショップ | ネット、家電量販店、UQスポット |
他社への乗り換え特典 | 工事代負担、違約金負担など | キャッシュバック、端末代無料など |
解約金 | 8,000円〜13,000円 ※更新月は0円 |
9,500円〜19,000円 ※更新月は0円 |
光回線は、開通までに時間がかかる点と光設備がないマンションだったら立ち会い工事などが必要になってくる点で利便性が落ちます。初期開通までに時間がかかるものの、一旦開通工事が完了すれば高速インターネット通信が利用できるようになるので、長期的な視点に立てば待つ価値はあります。WiMAXは、今すぐ使い始めることができる点が大きなメリットです。面倒な設定など不要でコンセントに挿すだけでWiMAX回線にWi-Fi接続できます!
WiMAXがおすすめの人
WiMAXがおすすめの人は下記に該当する人です。
- 月々の通信費用をなるべく安くしたい
- 動画ストリーミングのサブスクなどもせずにスマホでちょっとした調べ物をする程度のネット利用
- テレビ、読書、映画視聴、晩酌などがメインでインターネット利用頻度が少ない
- 工事不要で手軽に始められるインターネット環境が欲しい
- 引越しが多い単身者・共働き夫婦なのでWiMAXホームルーターでいつでもネット接続できる環境が良い
- 外出時・自宅でのWi-Fiに活用できるポケットWiFiでも契約できるネット環境のほうが良い
- 通信速度が光回線より遅くてもストレスを感じない
上記に該当する人はWiMAXがおすすめです。WiMAXを契約するのにおすすめのプロバイダは、大手インターネット企業のGMOとくとくBBです。
端末代無料、最短即日発送、キャッシュバックキャンペーンを適用すれば実質月額料金が3,000円台から利用できます。まずは、GMOとくとくBBの公式サイトをチェックしてください!
⇒⇒GMOとくとくBBのキャッシュバックキャンペーンで申し込むGMOとくとくBB以外のWiMAXプロバイダも比較したい人は、下記記事で人気があるUQ代理店・WiMAXプロバイダを一覧で比較して特徴を確認できます。あわせて読んでください!
⇒⇒おすすめWiMAXの徹底比較!あなたに合ったWiMAXプロバイダを見つけよう!
光回線がおすすめの人
光回線がおすすめの人は下記に該当する人です。
- 大容量データのダウンロード・アップロードをすることが多い
- 速度が重視されるネットゲームやMMORPGなどをやり込みたい人
- 通信速度が常に最速でないとストレスを感じてしまう
- 3人以上の家族で18時〜24時は各自がインターネットを楽しむ時間が長い
- 一戸建てでそれぞれ部屋が分かれていて家が大きい
- 家族全員が同じ携帯電話会社で契約している
上記に該当する人は光回線がおすすめです。特に家族全員が同じ携帯電話会社で契約している場合、ドコモ光・auひかり・ソフトバンク光などの光回線を契約すれば、月々のスマホ代1,000円割引が適用されます。
トータルで見ても通信費を大幅に節約できます。上記に該当しなくても安定性が高いインターネット回線を手に入れたい人は光回線がおすすめです。
光回線でおすすめなのが、ドコモ光です。フレッツ光と同じ通信回線を利用しているので、西日本エリア・東日本エリアいずれも超高速インターネットが利用可能です。
ドコモ光の中でも速度が安定しやすいプロバイダが、20年以上の信頼と実績を持つ大手上場インターネット企業が提供するGMOとくとくBBのドコモ光です。
Wi-Fiルーターのレンタル料がずっと無料で20,000円の高額キャッシュバック特典やdポイントプレゼント特典を受けることができます。他社光回線からの乗り換えや新規開通で工事代金無料などの嬉しい特典もあります。
お得に光回線を契約したいなら、ドコモユーザー・ドコモユーザー以外もお得に安く契約できるドコモ光がおすすめです。
ドコモ光以外の光回線も比較したい人は、下記記事で人気がある光回線を一覧で比較して特徴を確認できます。あわせて読んでください!
⇒⇒おすすめ光回線の徹底比較!あなたに合った光回線を見つけよう!
光回線のメリットデメリット
続いて、光回線のメリットデメリットをざっと確認しましょう。
■メリット
- 通信速度が早い
- 家族全員で同時にインターネットを利用しても快適で遅くならない
- 大きな家でもWi-Fi接続できるポイントが多くなる
- 携帯電話会社経由で契約できる光回線に申し込めばスマホ代が安くなる
■デメリット
- 開通までに時間がかかる
- 業者とのやり取りや工事立ち会いが必要になる(既に工事が完了している場合は立会い不要)
- 月額料金がWiMAXよりも高くなる
- 引越しのたびに光回線の契約手続きが必要になる
上記が光回線のメリットデメリットです。良い点・悪い点を踏まえて光回線を検討してください。
WiMAXのメリットデメリット
最後にWiMAXのメリットデメリットを簡単に確認しましょう。
■メリット
- 工事不要で最短即日からネット回線が手に入る
- ポケットWiFiを購入すれば外出時もWiMAXが利用できてスマホ代が節約できる
- ポケットWiFiとホームルーターの2種類が選択できる
- 光回線よりも月額料金が安くなる
- 端末代無料・キャッシュバック特典、キャンペーン特典が適用される
- 引越しでも契約変更手続きや再契約が不要
■デメリット
- 光回線と比較すると通信速度が遅く安定しづらい
- 電波を受信できる範囲が狭く住宅構造によっては繋がりづらくなる
- 3人以上の家族でインターネットを同時に使う用途に適していない
- 使いすぎで速度制限にかかる可能性がある
WiMAXは利便性の高さや月額料金が安い点がメリットとして挙げられますが、通信速度の面でデメリットがあります。ただし、ポケットWiFiを契約する目的ならWiMAXの速度面でデメリットに感じることはありません。ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイルなどの携帯電話会社のポケットWiFiと同等品質の通信速度が担保されている上に他社よりも安い料金で利用できます。
下記記事でポケットWiFiが契約できる携帯電話会社WiMAXを比較しています。あわせて参考にしてください!
まとめ
いかがだったでしょうか。WiMAXと光回線を速度・料金・利便性で比較しました。ライフスタイルや住宅環境に応じて最適な自宅Wi-Fiを手に入れましょう!
初めて固定回線を契約する人はスマホの携帯電話会社と同じ光回線を選ぶのがもっとも通信費を賢く節約できますよ!
本記事で紹介した情報が参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!