2001年のブロードバンド元年を機に2005年頃までに広く普及したADSL回線は、既に新規受付を終了しています。ソフトバンク、NTT東日本、NTT西日本の各社は順次、ADSL回線の廃止を行っておりソフトバンクのYahoo! BB ADSLは2024年3月末までにサービス提供を終了します。(2020年3月から地域ごとに順次終了)
ADSL回線がいつ廃止されるのか気になる人は本記事で各社のADSL回線の廃止時期や廃止理由を確認しましょう。また、ADSL回線廃止に伴い、どのインターネット回線に乗り換えるべきなのかも用途やインターネット利用頻度に合わせて解説していきます。
- ソフトバンクのADSL回線がサービス提供時期が長く2024年3月末で完全終了
- ADSL回線からの乗り換えは最大10Gbpsの高速通信が利用できるフレッツ光やNURO光がおすすめ
- 光回線に乗り換えることでインターネット速度が10倍以上速くなるケースが多い
ADSLの廃止時期
まず、ADSLを提供するソフトバンクとNTTの廃止時期を一覧で確認しましょう!
事業者名 | 廃止時期 |
---|---|
NTT東日本・西日本 (フレッツADSL) |
2023年1月31日 ※順次廃止 |
ソフトバンク (Yahoo! BB ADSL) |
2024年3月末 ※2020年3月から順次廃止 |
■NTTが提供を終了するサービス
- フレッツ・ADSL 電話共用型の各種サービスタイプ
- フレッツ・ADSL ADSL専用型の各種サービスタイプ
■ソフトバンクが提供を終了するサービス
- Yahoo! BB ADSL
- Yahoo! BB ホワイトプラン
- Yahoo! BB バリュープラン
- SoftBank ブロードバンド ADSL
- SoftBank ブロードバンド ステッププラン
- ホワイトBB
- BBフォン単独サービス
シェアが大きいNTT系・ソフトバンク系共に2023年〜2024年にADSLのサービス提供を完全終了して、利用不可能になります。なお、NTT・ソフトバンク共に新規受付も完全終了している上に地域ごとに段階的にADSLを廃止していく計画です。そのため、ADSLを利用している人はお得に乗り換えできる光回線で契約するのが賢い選択です。
光回線とADSLを比較すると体感速度が10倍以上になることも多い上にお得な割引やキャッシュバックを適用されて、ADSLよりも快適にインターネットを活用できるようになります。
ADSLの廃止理由
ADSLの利用世帯は2001年〜2006年まで順調に増加して、2006年時点で1400万世帯を超えていましたが、光回線の普及・スマホの普及・高速モバイル通信回線のWiMAXの普及により、利用者数が年々減少しており2019年頃には180万世帯を大きく下回ってしまいました。NTTが2016年でADSL新規受付を終了、ソフトバンクが2019年ADSL新規受付を終了していることも大きいです。
ADSLに関わらずサービスを提供し続けるためには、保守業務・サポート業務などがつきまとうため一定数の利用者が見込めないとサービスを安定して継続提供することができません。
ADSLを廃止する理由は、スマホの普及によりインターネットの使い方が変わってきたことやADSL以外に高速通信が可能な代替えインターネット回線が台頭してきたことが大きな理由と筆者は考えます。
ADSLの乗り換えで確認するべきポイント
ADSL廃止に伴い、2025年までにアナログ回線の電話を廃止することも発表されているので、なるべく早く光回線とセットでお得に契約できる光電話も契約する必要があります。
続いて、ADSLの乗り換えで確認するべきポイントも合わせて確認していきましょう。
それぞれの確認点・注意点を順に確認していきましょう。
なお、NTTのフレッツ・ADSLを使用している人は光回線に乗り換えることで4,500円前後の月額料金が安くなるケースが多いです。ただし、Yahoo! BB ADSLを利用している人は2,000円前後の月額料金よりも高くなります。ソフトバンク光に乗り換えてお得なキャッシュバック特典とおうち割光の特典適用でスマホ料金を安くするのがおすすめです。
インターネット回線の種類を理解する
まず、インターネット回線の種類を理解することから始めましょう。
乗り換え先にもっともふさわしい光回線と聞くとNTTで契約するイメージを持つと思いますが、複数種類の光回線が存在します。また、自宅据え置き・工事不要で利用できるホームルーターやモバイルルーターが購入できる高速モバイルインターネットのWiMAXなども検討するべき項目に入ってきます。
それぞれのインターネット回線の種類を比較してください。
WiMAX | フレッツ光 | 他社光回線 | |
---|---|---|---|
料金 | 月額3,300円〜4,500円 | 月額4,000円〜5,500円 | 月額4,000円〜5,100円 |
速度 | 高速インターネット通信可能 ※下り最大速度440Mbps〜1.2Gbps |
高画質ゲームも快適プレイ ※下り最大速度1Gbps |
最高速度を求める人向け ※下り最大速度2Gbps〜10Gbps |
速度制限 | 3日で10GB以上(15GB以上に緩和済み)利用すると 翌日18時〜26時まで1Mbpsの制限など |
無制限使い放題 | 無制限使い放題 |
開通期間 | 最短即日 | 2週間〜1ヶ月 | 2週間〜1ヶ月 |
工事 | 不要 | 必要 | 必要 |
持ち運び | 可 | 不可 | 不可 |
引越し | そのまま利用可能 | 引越し先で工事手続きなどが必要 | 引越し先で工事手続きなどが必要 |
大きく分けてモバイルインターネットのWiMAXと光回線を比較することになります。なお、NTT以外にKDDIグループのauひかり、ソニーグループのNURO光を筆頭に地域限定の高速光回線のeo光、メガエッグ光、ピカラ光などのサービスも利用可能です。
ADSLを長年使い続けてきた人は、インターネット回線の種類と速度に驚いたのではないでしょうか。ギガビット通信を超える高速インターネットがこれだけ提供されているため、ADSLを利用する人が減少傾向にあるというのも頷けますね。
光回線の種類を理解する
続いて、ADSLから乗り換え可能な光回線の種類を理解しましょう。大きく分けて5つの光回線が存在します。
- NTTフレッツ光
- NTTの光コラボ(ドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光など)
- auひかり
- NURO光
- 地域限定の光回線(eo光、メガエッグ光、ピカラ光など)
着目して欲しい点は、NTTの光コラボです。光コラボとは、NTTフレッツ光と同等速度・同等品質の光回線をNTT提携事業者経由でお得に安く契約できる仕組みです。例えば、ドコモ光で契約する場合、ドコモのスマホ料金が毎月1,000円安くなる上にキャッシュバック特典・dポイントプレゼント・Wi-Fiルーター無料レンタルなどの特典を得ることができます。
フレッツ光を契約するなら光コラボ事業者経由で契約するのがイチオシです。
光回線に対応しているエリアなのか確認する
上記で紹介した光回線の主な対応地域をそれぞれ確認しましょう。
- フレッツ光・光コラボ……日本全国
- auひかり……一部地域を除く日本全国(中京エリア・大阪エリア)
- NURO光……北海道全域、関東エリア全域、東海エリア・関西エリア、福岡、佐賀
- eo光……大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県、福井県
- メガエッグ光……山口県、広島県、島根県、岡山県、鳥取県
- ピカラ光……徳島県、香川県、愛媛県、高知県
eo光、メガエッグ光、ピカラ光などは地域限定の光回線なので、幅広い範囲で利用できるフレッツ光、auひかり、NURO光などの利用も検討しましょう!
ADSLから乗り換えるならフレッツ光の光コラボがおすすめ
光回線を契約することで光電話も同時契約可能です。ADSLから乗り換えるならフレッツ光の光コラボがおすすめです。
下記記事で光コラボのメリットデメリットと共に携帯電話会社、各社の月額料金が割引になるおすすめ光コラボ事業者を一覧で紹介しています。あわせて読んでください。
光コラボ以外のauひかり、NURO光なども比較したい人は下記記事を確認してください。光回線を選ぶ時の重要なポイントなどを筆頭に確認できます。
まとめ
いかがだったでしょうか。ADSLの廃止時期について解説しました。ADSLは2024年に完全終了しますが、一部地域は順次提供を終了していきます。そのため、なるべく早いタイミングで高速インターネットの光回線に上手に乗り換えてください。
光回線は新規契約に伴い、必ず工事が発生する仕組みとなっています。ADSLの解約時期と光回線の契約タイミングを上手に調整して、不通期間をゼロにして乗り換えましょう!
最後に本記事の重要なポイントをおさらいしましょう!
- ADSLよりも早い高速インターネット回線なら光回線がおすすめ
- フレッツADSLならフレッツ光の光コラボ事業者経由で契約するのが安い
- 外出時も高速インターネットが無制限で利用したいならWiMAXも検討