本記事では、光回線を損せずに上手に乗り換える方法・コツを解説していきます。インターネット回線全般に言えることですが、乗り換えるときに注意するべきポイントは契約期間・乗り換えに伴う解約金です。
また、今の光回線の料金よりも割高になってしまうと乗り換えに失敗してしまいます。割引特典やキャンペーンなどを加味した実質月額料金で回線利用料・プロバイダ費用を比較するのがポイントです。
引越しを機にインターネット回線を見直したい、毎月固定的にかかる通信費を節約したい、ネット速度が遅いからもっと快適な速度でゲームや動画を視聴したいなど、目的に応じて上手に光回線を乗り換える提案をインターネット歴20年以上の筆者が解説していくので参考にしてください!
- 光回線を乗り換える目的に応じて通信回線を選ぶ
- 今より通信費を節約して速度そのままで乗り換えたいならドコモ光などの光コラボ事業者がおすすめ
- フレッツ光より速い光回線に乗り換えるならNURO光・auひかりがおすすめ
光回線の乗り換え手順
光回線の乗り換え手順は下記の通りです。
- 契約する光回線を決める
- 乗り換え先の光回線で契約手続きをする
- 開通日程が決まったら契約中の光回線の解約手続きをする(機材の返却や立ち会いが必要なこともある)
- 新居の光回線の工事を行う
- 新居の光回線のWi-Fi接続設定を行う
上記の手順で光回線を乗り換えることができます。なお、光回線の契約期間は概ね2年間に設定されている事業者が多いです。8,000円〜13,000円の違約金が発生する仕組みになっています。各事業者で解約ルールや解約金は異なるので、乗り換え先の光回線を見つける前に確認しましょう。
フレッツ光から光コラボ、光コラボから光コラボ、auひかり・NURO光などから光コラボなど光回線の種類によって違約金の有無や新規工事手数料の有無が異なります。本記事の後半で紹介しているのであわせて確認してください。
⇒⇒光回線をお得に乗り換えできるおすすめ光回線を先に確認する
光回線を賢く乗り換える方法
続いて、光回線を賢く乗り換える方法を確認していきましょう。
5つの比較基準で乗り換える光回線を決めることができます。
あなたのライフスタイルや光回線を乗り換える目的に応じて最適な乗り換え方法を見つけましょう!
違約金負担の有無で乗り換え
契約期間中で光回線を乗り換えると1ヶ月分の料金3,000円〜6,000円程度(各社異なる)の解約金が発生する人は、違約金を負担してくれる光回線に乗り換えましょう。
違約金を負担してくれる光回線は下記の2社がおすすめです。
- auひかり……最大30,000円の違約金負担
- ソフトバンク光……最大100,000円の違約金負担
auひかりは、KDDIが提供する自社の光回線となっており東証一部上場企業で実績20年以上の老舗プロバイダのGMOとくとくBB経由で申し込むと最大30,000円の違約金負担に対応してくれます。
ソフトバンク光は、公式が最大100,000円の違約金負担をしているのでいずれの販売代理店から申し込んでも適用されます。ソフトバンク光なら最大33,000円の高額キャッシュバックを提供しているGMOとくとくBBなどの代理店から申し込むとお得に乗り換えできます。
キャッシュバック・割引特典の金額で乗り換え
光回線の工事費無料、最大60,000円のキャッシュバック、Wi-Fiルーター無料プレゼントなど魅力的な特典を提供している会社が多いです。各社のキャッシュバック特典を一覧で確認してください。
光回線 | キャッシュバック | 割引特典 |
---|---|---|
ドコモ光 | 20,000円 | 新規工事費無料 dポイント2,000ポイントプレゼント 最新Wi-Fiルーターのレンタル永年無料 家族全員ドコモのスマホ料金を永年で毎月1,000円割引 |
auひかり | 最大60,000円 | 工事費実施無料 最新Wi-Fiルーターの無料レンタル auのスマホ料金を永年で毎月1,000円割引 |
NURO光 | 45,000円 | 初期工事費が実質無料 ソフトバンクスマホの料金が家族全員1,000円割引 |
ソフトバンク光 | 最大33,000円 | 工事費実施無料 乗り換え違約金負担 ソフトバンクのスマホ料金を永年で毎月1,000円割引 |
ビッグローブ光 | 最大35,000円 | 初期工事費の大幅割引で3,000円のみ負担 auスマートバリューで家族全員auスマホの料金が1,000円割引 |
各社、お得なキャッシュバック特典や割引特典を提供しています。携帯電話会社の光回線を利用すればスマホの料金も節約できるメリットを得ることができます。
通信速度の速さで乗り換え
ネット回線が遅くてスピードが速い光回線を求めているなら、あなたが利用しているネット回線によって基準が異なります。
ADSLやケーブルテレビのインターネット回線を利用中なら、光回線各社(フレッツ光、auひかり、NURO光など)に乗り換えることで速度改善することが多いです。
しかし、既にフレッツ光を利用中なら住宅構造の問題が原因となるケースが多いのでメッシュWi-Fiの活用やWi-Fi6対応のルーター・機器への買い替えで改善するケースが多いです。
Wi-Fiルーターの買い替えなどをせずに通信速度の改善を図るなら、概ね1Gbpsの通信速度が出るフレッツ光の2倍以上の通信速度が期待できるNURO光やauひかりへの乗り換えがおすすめです。
- NURO光……関東エリア、大阪、名古屋、福岡など利用できるエリアが都市部に限定されるが、下り最大2Gbpsの速度が出る
- auひかり……東京・神奈川・埼玉・千葉などの一部エリアで最大10Gbpsの速度が出る「auひかりホーム10ギガ」を利用可能
上記の通り、通信速度の速さで乗り換えるならNURO光とauひかりがおすすめです。
利用中の携帯電話会社の光回線に乗り換える
上述していますが、携帯電話会社の光回線(ドコモ光、auひかり、ソフトバンク光)に乗り換えると各社で契約しているスマホ料金を家族全員、永年毎月1,000円割引が適用されます。
各社の携帯電話会社の光回線を契約しましょう。なお、auひかりのみフレッツ光回線ではありません。
フレッツ光から光コラボへの転用を考えているなら、auスマホの料金割引(auスマートバリュー)が適用されるビッグローブ光やSo-net光を活用してください。
光コラボ事業者の光回線に乗り換える
フレッツ光が認定した事業者は、光コラボという仕組みで光回線と自社の独自サービスをセットにしてフレッツ光公式よりもお得な割引料金でインターネット回線を提供しています。
上記で紹介したドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光なども光コラボ事業者としてサービスを提供しています。
フレッツ光から光コラボ事業者への乗り換えは、転用という扱いになるので新規工事手数料が不要で切り替え手続きも簡単です。また、すでに光コラボの光回線を利用している人も2019年7月の事業者変更ルール改正に伴い、光コラボから光コラボへの乗り換えができるようになりました。
光コラボ事業者へ乗り換えて通信費を節約するのがおすすめです。下記記事で光コラボで事業者変更するときのポイントや注意点を解説しているので、あわせて参考にしてください。
乗り換えにおすすめの光回線
それでは乗り換えにおすすめの光回線を確認していきましょう。
契約中の携帯電話会社が提供する光回線を検討するのがベストです。引越しを機により通信速度が速い光回線に乗り換えたいならNURO光を検討してください。
ドコモユーザーならドコモ光
乗り換えに伴う違約金負担はありませんが、ドコモのスマホ料金が家族全員永久に毎月1,000円割引されるドコモ光。フレッツ光の高品質な光回線をお得な料金で利用可能。
ドコモ光を契約するなら、安定した速度で利用できるプロバイダとして人気があるGMOとくとくBB経由の申込みがお得に乗り換え可能です。
- マンションタイプ4,000円、戸建てタイプ5,200円で光回線が利用可能
- 20,000円キャッシュバック+最大dポイント2,000ptプレゼント
- v6プラス対応の高品質Wi-Fiルーターのレンタル料がずっと0円
- 下り最大速度1Gbpsの高速インターネットが無制限で使い放題
上記の点がドコモ光のおすすめポイントです。他社解約時の違約金負担制度はありませんが、キャッシュバック特典で実質違約金負担を0円にすることもできます。
他社の契約更新月なら違約金負担0円、さらにフレッツ光からドコモ光の乗り換えなら転用扱いになるので解約金不要です。
まずは、お得な特典を付与しているドコモ光公式プロバイダのGMOとくとくBBの公式サイトを確認しましょう!
ソフトバンクユーザーならソフトバンク光
ソフトバンク光は他社違約金と撤去工事費を満額還元してくれるため、違約金を伴う乗り換えで活用できる光回線です。ドコモ光同様、フレッツ光の認定光コラボ事業者なので高速インターネットが無制限で利用可能。
ソフトバンク光は、公式で付与される乗り換え特典が豊富な点も特徴です。さらにお得にソフトバンク光に乗り換えるなら正規販売店が提供するキャッシュバックを適用するのが賢い選択です。
- マンションタイプ3,800円、戸建てタイプ5,200円で光回線が利用可能
- 違約金・撤去工事費負担
- 他社回線からの乗り換え工事費を還元
- GMOとくとくBBなら30,000円前後の高額キャッシュバック特典あり
- おうち割光適用でソフトバンクのスマホ料金が毎月1,000円割引
ソフトバンクの光回線は他社からの乗り換え特典が豊富なので、違約金が発生するタイミングだったら活用してください。特にソフトバンクユーザーならお得なスマホ割引も適用されるのでおすすめです。
正規販売店経由で契約して、お得な高額キャッシュバック特典を受け取りましょう!
auユーザーならauひかり
フレッツ光と同等の通信速度と安定性が売りのKDDIが提供するauグループの独自光回線のauひかり。
auひかりの公式認定プロバイダーのGMOとくとくBBは、乗り換えに伴う特典が豊富に用意されています。
- マンションタイプ3,800円、戸建てタイプ5,100円で光回線が利用可能
- auひかり以外のサービスから乗り換えで30,000円のキャッシュバック
- ネットと電話の申込みで最大61,000円のキャッシュバック
- 新規開通の工事費実質無料
- auスマートバリュー適用で家族全員のスマホ料金が永久毎月1,000円割引
上記の点がauひかりのおすすめポイント。関東地方など一部エリアでは基本料金で5ギガの速度が期待できるauひかりホーム5ギガも無料で利用できる特典がついています。
auの設備がないと開通することができないため、マンションだと利用しづらいデメリットがありますが、auひかりに対応しているエリアだったら乗り換えにおすすめの光回線です。
まずは、乗り換え割引が豊富なGMOとくとくBBのauひかり申し込みページを確認しましょう!
速度を求めるならNURO光
ソニーグループが独自に展開する下り最大速度2Gbpsの超高速インターネット回線のNURO光。オンラインゲームや4K動画を視聴する頻度が高いなら一人暮らしのマンションでもおすすめです。
- 45,000円のキャッシュバック特典を付与
- 基本工事費の40,000円が実質無料
- マンション・戸建て共に2Gbpsの高速インターネットが月額4,743円
- 関東エリア、大阪、愛知、京都、福岡などの都市部中心の主要エリアに対応
速度の安定性とソニーグループが提供する信頼性が大きな魅力のNURO光。老舗プロバイダのSo-netとセットで契約可能です。
さらにソフトバンクユーザーならおうち割光も適用できるので、スマホ料金が毎月1,000円割引になります。速度を求めるならNURO光で申し込みましょう!
光回線乗り換えの違約金と工事手数料
国内で利用できる光回線は、フレッツ光(光コラボ)、auひかり、NURO光などが国内の幅広いエリアで利用できるため人気があります。地域密着型の光回線であるコミュファ光、eo光、メガエッグ光などもエリア限定で人気があります。
まず、人気があるフレッツ光(光コラボ)、auひかり、NURO光の違約金の有無と工事手数料を確認しましょう。
※光コラボとは、フレッツ光が認定した事業者がフレッツ光回線とセットで自社のサービスをお得な料金で販売できる仕組みです。光コラボ事業者は国内で100社以上がサービスを提供しています。ドコモ、ソフトバンクなどの大手携帯電話会社も光コラボ事業者として認定されています。
■4種類の光回線切替方法の違約金の有無と工事手数料
変更パターン | 違約金・工事料金 |
---|---|
フレッツ光⇒光コラボ | 違約金不要 新規工事手数料不要 |
光コラボ⇒光コラボ | 違約金必要 ※更新期間内だったら解約金なし 新規工事手数料不要 |
他社光回線(auひかりなど)⇒光コラボ | 違約金必要 ※更新期間内だったら解約金なし 新規工事手数料必要 |
光コラボ⇒他社光回線(NURO光など) | 違約金必要 ※更新期間内だったら解約金なし 新規工事手数料必要 |
まとめ
いかがだったでしょうか。光回線を賢く乗り換える方法を解説しました。
目的やライフスタイルに応じて光回線を乗り換えましょう。引越しのタイミングだったら契約中の光回線で移転手続きするよりも光コラボや他社の光回線に乗り換えた方が安くなります。
移転手続きをする場合、引越し先の住居が光回線の対象エリアになっているか? という点も考慮しなければいけませんが、追加で工事手数料が発生するので乗り換えましょう。
移転手続きでは光回線のキャッシュバックなどを受け取れませんが、乗り換えなら割引やキャッシュバックを付与してもらうことができます。
最後に本記事の重要な情報をおさらいして終わりにしましょう!
- フレッツ光から光コラボへの乗り換えは転用扱いで新規工事手数料が不要
- 光コラボから光コラボへの乗り換え(事業者変更手続き)も新規工事手数料が不要
- 光コラボからフレッツ光への転用も可能
- フレッツ光の速度に不満があるならNURO光、auひかりなどの他社の高速光回線を検討